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採用を勝ち取る履歴書の書き方(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士編)

理学療法士、作業療法士、言語聴覚士は専門職なんで、履歴書なんて適当でも良い?
いえいえ、専門職でも一般企業でも同じく先ずは履歴書で判断されます。

実際に私は長年管理職をしておりますが、履歴書という書類審査の段階で何人もの方に「残念ながら不採用」の通知を出してきました。

面接に繋ぐ為にも一般的な書き方、自分をアピールする書き方を知っておく必要があります。
また、採用する側は履歴書のどの部分を見て、どう判断しているのかについて知っておくことは、かなりのアドバンテージになります。

みなさんは、残念な結果にならない為にもポイントを押さえていきましょう!
「採用される履歴書の書き方」を学んで、思い通りの転職を手に入れましょう!

履歴書を書くという事はどういうことか?

先ず履歴書はどういうものかを考える必要がある。
履歴書とはどんなイメージだろうか?

ただのプロフィールと思っている方も多いのではないでしょうか?
まぁそう思っていても仕方がないのかもしれません。

養成校でこの辺の話をきっちりと行う学校は少ないので仕方がないのかもしれません。
しかし、他の多くのセラピストが知らないという事は この記事に辿り着いたあなたは他の人より一歩も二歩もアドバンテージを取れるという事です。

では本題に入ります。
履歴書とは自分という商品を扱って貰うために提出するプレゼンテーション資料なのである。
つまり私を雇ってみては如何でしょうか?という企画書なんです。

ここまで読み進めてくれた方は、他のセラピストよりも一歩抜きん出ました!
ここでは、履歴書選びから「冒頭欄」「職歴欄」「学歴欄」「免許・資格欄」「趣味・特技欄」「本人希望欄」「家族構成欄」のポイントについて記します。

履歴書の選び方

履歴書は今やコンビニでも販売されており、気軽に手に入れることができるのが現状です。
しかし、どんな履歴書でもいいのでしょうか?
答えは「NO」です。

履歴書は大きく2つに分かれる。
JIS規格の履歴書と、そうでない履歴書があるのである。大きな差は無いが細かな点で違いがあるので、特徴を見ていきましょう。

JIS規格の特徴
学歴と職歴を書く欄が広く取られており、志望動機や自己紹介欄が少ないことです。
色々な経験をしてきて職歴が多彩な方はこちらがおすすめです。
また、職歴とは別に職務歴や自己PRを別に付ける事をオススメします。

履歴書選びのポイント

履歴書を書くためには、まず履歴書を用意する必要があります。
履歴書用紙は、コンビニや書店に売ってあり、簡単に手に入ります。
簡単に手に入るが故に「ほんまにこれでいいかな?」と選ぶのに悩むことは多い。

そんな方に朗報!!
以下に履歴書用紙の選び方について記します。

履歴書用紙を使い分ける

履歴書には、色々なタイプの様式があります。
学歴や職歴欄のスペースが多いもの、逆に最終学歴のみ記載するような形のものなどがあります。
それぞれ特徴が異なりますので目的によって選ぶ必要があります。

重要なのは、数ある履歴書の中からあなたに適したタイプの履歴書を選ぶことです。
目的に合致していない履歴書は、いくら丁寧に書いていても、伝えなければいけないポイントが伝わらない可能性があります。

履歴書用紙のタイプ

代表的な履歴書を6種類みてみましょう。

学歴・職歴欄の広いタイプ

厚生労働省が推奨しているタイプ
公的機関などへの就職を希望する場合に使用する履歴書
公式な人材採用の選考に必須ではないと言われている趣味の欄などが省かれています。
代わりに、学歴や職歴欄が充実しています。
注意点としては、職歴少ない方は、空欄ができてしまいますので適していないでしょう。
既卒で何度か転職している人向けの履歴書です。
一般的には、このタイプの履歴書用紙を使用すれば失敗することは少ないです。

新卒のセラピストタイプ

学歴欄がメインとなりますので学歴欄が充実しているものを選びます。
最終学歴しか書くところがなく、別に「職歴や資格」を記載するスペースが大きく確保しているものは不適切であると言えるでしょう。
不適切な履歴書を選ばないためにもあなたの状況に合わせた履歴書を選ぶように注意しましょう。
まずは意識から!!

最終学歴のみ記入するタイプ

職歴欄は広く確保してありますが、学歴欄が「最終学歴のみ記載するスペースしかない履歴書」です。
何度か病院を移っている方、色々な経験をしている方にはお勧めのタイプです。
バイトも含めて経験が豊富であれば有利でしょう。

「免許・資格欄」には、特記事項欄も確保されており、病院内での役割や取り組みや得意なことなどを記載することができます。
主任で〇〇の経験をした。病院機能評価に携わった。〇〇の資格を取得した。脳血管疾患を5年間診てきた。こんな発表をしてきた。など記載ができます。

給与に関する記載欄もあるため、希望給与額やこれまでもらっていた給与額を記載することができます。
そのほか、勤務条件を記載することもできます。

自己紹介欄が大きく取られているタイプ

今までリハビリテーション以外にも取り組んできて、アピールが出来る項目が多い方にお勧めするタイプの履歴書です。
士会活動や地域の活動、専門でやってきた事、研究などを、やってきた方にはぴったりですよね。
手話など趣味の活動なんかも良いかもしれませんね。
学歴・職歴についても記載出来るので、その点も不足は無いと思われます。
志望動機欄や本人希望記入欄などは、自由記入ですので、漏れが無いように注意しましょう。

性格の欄を設けてあるタイプ

自分の性格の分析が行え、ポジティブな意見に持って行ける方は、自己分析がしっかりできていると評価されるので、自己評価に自信がある方は有利になる履歴書です。

写真にも一工夫を!!

見た目は大事なのか?

結論としてはめちゃくちゃ大事です。

人は見た目じゃなく中身??
そんな訳無いです。
まずは見た目で清潔感があれば、真面目そうに思います。
逆に髪型が乱れていたり、襟元が乱れているとキチンとしていない方に見られてしまいます。
顔色が悪いだけでも暗い印象を与えてしまいます。

写真はキチンと美容院でカットやセットを行い、写真屋さんで撮ることを強くお勧めします。
そして、スピード写真は絶対避けてください。
皆さん知らないと思いますが、スピード写真の目的は証明写真を撮ることなのです。証明写真とはその名のごとく、証明ができれば良いので、最低限の機能しかありません。
便利ではあるのですが、スピード写真の写真は奥行き感や肌艶などの質はかなり低いと考えておいて間違いがないでしょう。

履歴書の写真の目的は、写真を通して自分をアピールすることなのです。
どのような写真が、面接官に好印象を与え、清潔で健康的で誠実と思ってもらえるかを考えましょう。

履歴書は採用への第一歩です。
写真で挨拶をしているつもりで、最高の一枚を使用しましょう。

写真撮影の注意点

写真を通して「清潔感」「健康的」「誠実さ」を与えるためのポイントを伝授します。
主に服装や髪型、メイク、表情の4つに気をつければ、OKです。

服装の注意点

・スーツが基本です。スーツじゃない場合は、白地のシャツにネクタイを締めて紺のジャケッットを選ぶ
・ネクタイは派手でないものを選ぶ(清潔感があるものが望ましい)
・下着が透けていないか確認する
・スーツがクタクタになっていたり、サイズがあっているかを確認する。
・結婚指輪以外の指輪やピアス・ネックレスなどアクセサリー類は外す

髪形の注意点

・表情がわかるように前髪は分けるか上げるようにしましょう。
 表情もひとつの表現となります。
 表情がわからないのは表情が悪いのとイコールに捕らえられてしまいます。
・今時な前髪よりもややおとなし目の前髪の方が無難です。
 ファッション性が高くても、面接する方がファッションに理解がある方かどうかわかりません。
・茶髪などは避ける
 茶髪に対する印象低下は必ずあると言って良い。
 ほかの色に関しても同様に避けるべきである

メイクの注意点

・ノーメイクは絶対ダメ。
・社会人のマナーとしては最低限のメイクを行う。
・口紅は派手でないものをひく。
・顔の脂は取っておく。
・眉は細くなりすぎないように注意する。

表情の注意点

・口角を横に引き、若干上げ気味にする。
・顎は少し引き気味にする
・ニッコリと笑う必要はない。

外見を見くびるべからずである。
医療従事者は清潔さが求められます。
ふさわしいと思わせる清潔さを醸し出しましょう。

採用する側は合否を決めるための情報が少ないので、見た目も大きな情報となります。
逆に見た目をバッチリされるとよく見えてしまいます。
普段以上の自分でいいのです。
されど写真を大切にしましょう。

冒頭欄の注意点

履歴書は、名前や住所、連絡先といった、基本情報を記載する欄があります。
その他、学歴や職歴などの経歴を記入するところもあります。

連絡先の記載時の注意点

一人暮らしや普段自宅にいる時間が短い人は携帯電話の電話番号を記載しましょう。
連絡先を実家にしていると意外と失敗につながります。例えば、合格の連絡が実家に入ったが、家族はその病院を受験したと知らずなんの事かチンプンカンプンになってしまいます。これでは採用した方も困ってしまいますよね。

連絡先は必ず繋がりやすい番号を記載するようにしてください。

名前や住所の注意点

名前は一番丁寧に書く。
 採用担当者がまず見るのがあなたの名前です。
 旧姓で書くのは避けましょう。いくら以前の職場で旧姓を使っていたからといって新しい就職先で旧姓が認められるとは限らないのです。
次に住所や電話番号と移っていきます。
 普段書き慣れているだけに雑になりやすい部分なので、一番綺麗に書くと心に決めて書きましょう。
 男女の⚪︎でさえも丁寧に書きましょう。
住所は住民票に登録している住所を記載しましょう。

記入漏れに注意

記入漏れをいやすいのが、記載した日付と印鑑・ふりがなである。
これは幾度となく見てきた。
記入漏れは仕事においても漏れが出ると判断されるためかなりのマイナス点となります。
何度も漏れがないか確認をしましょう。

学歴欄の注意点

小学校・中学校は入学と卒業が必要なのか?
 答えは卒業年だけで十分である。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士養成校ではない大学・大学院を出ているのであれば、きちんと学部まで書く。
 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士以外にどんな能力があるのかを伝えることは大きなプラスになるのです。

例えば理学療法士の養成校に入る前に大学の社会福祉学科を卒業していたとする。そうなるとその方は社会資源に関する知識を有しており、ケースワーカーの知識も有しているということになる。これは大きな武器となる。

同じようにIT系の学校であればリハのシステムの相談ができる。など採用する側は利点を考えます。
有利に傾く情報は積極的に載せるべきです。そこに関しては控えめになる必要は全くないです。

ブランクがある場合はその間に何をしていたのか?必ず質問があると思って、答えを準備しておきましょう。
また、記載しても支障がない。むしろ有利に働く留学などは記載した方が良いでしょう。
ブランクを変に憶測されるとマイナスになってしまいますので。
例:◯年◯月より◯年◯月までイギリスに語学留学

ブランクが気になる場合など不都合がある場合は最終学歴のみ記載するタイプの履歴書用紙を使うのも良いかと思います。

職歴欄の注意点

職歴欄は社会人から再度養成校に入り直した方、セラピストとして転職する方は必要になってくる欄になります。
職歴に関しては、アピールできる部分があるのであれば、部署やプロジェクトなども記載しても良いでしょう。
忘れてならないのが、役職経験です。役職が不足している病院も多く役職経験者を望んでいる病院も意外と多くあります。
多くのことに携わってきた方は職歴とは別に職務経歴書を添付するのも一つの手であると思います。
例:病院機能評価の実行委員として〇〇を行いました。
  回復期リハビリテーション病棟の立ち上げを行いました。
  整形外科病棟で急性期リハに2年携わり、その後主任として回復期リハビリテーション病棟で3年携わりました。
  ◯病院で主任として◯人のスタッフの管理を行っていました。
あなたの経験はアピールしないと伝わりません。また、採用側は色々と経験してきて頼りになる方を希望しています。
特に中途入社となる方は、あなたが高スペックであり入職後に貢献できることを伝えなければいけません。

職歴欄に書く退職理由は、特に書く必要がないです。
最後には右端に「以上」を記載する。

学歴と職歴が続いている場合は1行スペースを入れる。

免許・資格欄記入欄の注意点

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の免許はもちろん、普通自動車運転免許や介護支援専門員・福祉住環境コーディネーター・社会福祉士などもアピールできるポイントとなりますので記入しましょう。
取得見込みの免許・資格も記載しましょう。
必ず正式名称で記載しましょう。
PT・OT・STではなく理学療法士・作業療法士・言語聴覚士と記載しましょう。また、ケアマネではなく介護支援専門員と記載しましょう。
一方で趣味に関する免許は記載の必要がありません。例えば、釣りをする方がよく持っている小型4級船舶などは特に必要がないでしょう。その他、空手の段なども必要ないでしょう。趣味の部分から話を広げる意図があるのであれば記載するのも一つの手ではありますが。
習字などは記載しても良いと思います。字が綺麗なことはプラスとなるので好印象になりやすいです。
マイクロソフトオフィススペシャリストなども好印象になるので記載するようにしましょう。

趣味・特技欄の注意点

趣味や特技は、採用選考者も気になる部分である。あなたのこれまでの生き様を垣間見ることができる大切な部分なのです。
よく履歴書を見てみてください。フリーで自分のことをかける欄は限られており、趣味・特技欄は数少ないフリーで自分のことをアピールできる欄なのである。
アピールしていく際の注意点について記載していきます。

趣味や特技欄は採用選考者がわかるように具体的に書きましょう。また、どの程度その趣味や特技を行っているのか?行っている年数なども書くと良いでしょう。
選考者がもう少し聞いてみたいと思う内容であればなおgoodです。
趣味や特技を軽視してはいけません。
例1)
趣味:読書
これで何か突っ込もうと思いますか?

例2)
趣味:読書が趣味で週に2冊のペースで読んでいます。特に読む本は小説が多く、小説を読むことで人間の心理や感情を学ぶことができています。
これならどうですか?最近読んだ本やその本でどんな心理や感情を学んだのか聞きたくなります。
こん場合、面接では最近読んだ本を数冊選んでおき、その時に学んだことを用意しておくとより効果的です。

履歴書の趣味・特技欄は、特別なものである必要はありません。
スマホで写真を撮るのが趣味でも良いし、普段やっているスポーツなどでもいいのです。
要はその書き方なのです。
趣味でストレスが発散できていることや根気よくやっていることがあるということがアピールできれば良いのです。

マイナスになるような突飛なものは書かないようにしましょう。突飛なものは採用者によって評価が分かれる点です。
変な人と誤解を与えてしまっては元も子もないでしょう。他の人と大きく変わったことをしている必要は全くないのです。
パチンコや競馬・コンパなどは一般的にマイナス印象になるので記載しないほうがいいでしょう。

昔、趣味にけん玉を書いている方がいてましたが、この方は面接の時に実際にけん玉をやって見せて好印象を得ることができました。
このように興味を引く趣味であれば問題がないので記載していいでしょう。

思いつきの趣味や特技はやめたほうがいいでしょう。
面接時に色々と質問が会った時に返答に困ってしまいます。
書いたら質問があると思って準備することが大切です。

まとめ

・マイナス評価になりそうなものは避ける。
・採用者の興味を示しそうな趣味や特技は記載する。
・思いつきの趣味や特技は避ける。

本人希望欄の注意点

本人希望欄に記入する方はかなり少ないのではないでしょうか?
希望があったとしても希望年収や勤務時間などは書きにくいものです。
求人票などを見て勤務地などを選べるようであれば、記載するのも一つの手であると思います。
しかし、一般的には求人票に給与や勤務地が記載されており、応募している時点でその求人情報に合致しているものと考えなければいけません。
よほどの理由があってその組織に入職したくて、一部条件が合わない部分がある場合は記載してみてもいいでしょう。
給与などの希望を書く場合はその部分が合致せずに落ちることもあり得ると考えて書きましょう。

希望職種の注意点

本人希望欄は、様式によって、項目別に分かれているものと、自由記入スペースのタイプの2つがあります。項目別では「年収」や「職種」「勤務地」などの枠が用意されていますが、自由記入の場合は、何も指定されていません。

特にどちらでも問題ありませんが、注意点があります。それは、どちらのタイプであっても「希望職種、部門」を明記するということです。

会社によっては、複数の職種を同時募集して採用部門ごとにに選考を行うところもあります。そのような場合、職種が不明の応募者は、選考対象外とされてしまうところもあるようです。

また、理学療法士は、病院やクリニックなどの医療分野だけでなく、通所リハビリやデイサービスなどの介護分野で働くこともあります。そして、病院には、通所リハビリやデイサービスなどを一緒に経営しているところが少なくありません。

そのため、求人が病院の名前で出ていても、実は同じグループのデイサービスでの募集だったということはあります。

あなたは病院で働くことを希望していたとします。しかし、そのことを記入していなかったために、グループで採用されて、デイサービスの勤務になってしまった、なんていうことは、たくさんあります。

あなたが希望する仕事を行うためにも、希望の職種や部門などは、必ず記入するようにしてください。

家族構成欄のポイント
昔と違い、ほとんどの履歴書には「家族欄」が設けられていません。また「扶養家族欄」も小さいため、家族構成は履歴書の中では、あまり重要視されていないように感じます。

しかし、家族構成は、履歴書による書類選考において、人によってはアピールポイントになるものです。

そのため、そのような人は、あえて「家族欄」を記載するスペースが用意してある履歴書を利用することも、採用選考を通過するためのポイントになります。

そこで以下に、家族構成を記入することで有利になるケースについて述べます。

両親との同居はポイント
以前よりは少なくなりましたが、両親と同居している人はたくさんいます。

「家賃を半分にできる」「子供を見てもらえる」「両親の介護をしなければいけない」など、同居している理由はさまざまです。その中でも、子供の誕生を機に同居する人は、特に多いように感じます。

そして、両親との同居は採用選考に大きく響く場合があります。

例えば、出産後に職場復帰する人を採用選考する際、採用担当者は「子供が小さいのに正社員で働くことができるのか」「保育園に預けるにしても、子供の体調が悪くなった時に急に早退するのではないか」などの心配をします。

その時に、「両親と同居している」と記載されていると、面接官は「両親が子供を見てくれるのだろう」や「緊急の場合も両親が対応してくれるのであろう」と安心します。

その結果、書類選考を通過する可能性が高くなります。

また、扶養家族数は、記入欄が小さいため、記入が漏れがちです。しかし、扶養家族の有無は、社会保険や税金、福利厚生などとも関係してくるため、記入は不可欠です。

以上のようなケースでは、家族欄がある履歴書をあえて利用することで、転職を有利に進めることができる可能性があります。

注意するケース
一方で、家族構成欄の記入によって、マイナスのイメージを与えるケースもあります。

例えば、同居している両親が高齢の場合などです。そのような家族構成で、特に小さい子供もいる女性の応募者であれば、面接官は「家族の介護が大変なのではないのか」「子供の世話も1人でしなければいけないのではないか」という心配をするかもしれません。

そうなると、特に、急な休みや早退などへの対応が難しい会社であれば、書類選考の時点で不採用になる可能性もあります。

また、家族欄がある履歴書は、一般的ではありません。実際、公的機関などでは、家族欄がない履歴書を指定しているところも少なくありません。そのため、特別な理由がない場合は、一般の履歴書を利用する方が無難でしょう。

今回述べたように、一言で履歴書といっても、選び方からそれぞれの記入欄まで、全て箇所において押さえておくべきポイントがあります。転職する際には、履歴書で失敗しないように、以上に挙げたポイントを意識するようにすることが大切です。