就職・キャリアアップ

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の正しい辞め方

 

辞め方次第で、次の職場が決まりにくくなるかもしれません。そんなことにならないようにこれからお伝えしていくことに充分注意して下さい。しかし、安心して下さい。ここに書いてあることだけ守ればほぼ何の影響もなく転職することができます。 ここでは採用する立場からぶっちゃけた話をしたいと思います。

はじめに

今の職場を辞めることを考えている方は次の職場のことも同時に考えていかと思います。辞め方次第で次の転職先に悪影響を与えることがあります。 転職で損をしないための辞め方を学んびましょう。

今の職場の辞め方

次の就職を良いものにするためには絶対に揉めないで下さい。基本は円満退職です。 不満を抱えていて、一言言ってやりたいと思っていても絶対に言わない。これだけは守って下さい。よく「何でも正直に話してよ。」と言われますが、組織や上司に対する不満や攻撃的な発言は「百害あって一利なし」と心得ておきましょう。

円満退職がベストな理由

なぜ円満退職が良いのかと言うと、業界が狭いので採用者が色々な病院のスタッフと繋がっていることが多いからです。実際に協会の仕事を一緒にしていて管理者同士が仲良しだった。なんてことはざらにあるのです。 つまり今働いている職場のスタッフからあなたの情報が漏れるかもしれないということです。 ほんま世の中ってこわいこわい。でもそれが現実なんです。 このことを念頭において考えてみて下さい。 逆にいい奴だったと思われていれば、その情報も伝わる可能性があるんです。 ここはいい奴に徹するしかないでしょう。 退職時にできればいい奴だったけどなぁ。と思われれば100点です。 これもたまにあるのだが、いい奴は上司が口添えしてくれることもある。就職試験前にいい奴だから雇ってやってくれ。ということはないが、就職が決まった後に新しい就職先に、「いい奴だから大事に育てやって欲しい。宜しくお願いします。」と言ってくれているということがある。 だから今の職場で無茶苦茶しては絶対にダメ。 これだけはマジで守って下さい。

辞める前に考えること

まず、なぜ今の職場を辞めないといけないのかをはっきりさせる必要がある。嫌だから辞めました。では次の職場をゲットするのは難しいだろう。私もこれまでそういう方は採用してこなかった。 ではどう考えないといけないのかを考えていきましょう。 まず考えないといけないのはこれまで働いてきた職場ではどんな学びがあったのかを振り返る必要があります。今は嫌だなぁと思う職場でも一つぐらい学んだことがあるので、そこにフォーカスします。そして学んだことについて深掘りして考えます。

学んだことを発掘する

例①

患者あさんのことを考える大切さを学んでんで有れば、これまでは自分がどうしたいか?どうなりたいのか?を中心に物事を考えいましたが、患者さんに触れることで患者さんを中心に物事を考えられる様になりました。患者さんを治すためにどんなことを学ぶ必要があるのかを深く考える様になりました。

例②

上司と意見が合わないことが多かった場合は、上司には沢山指導してもらいました。その中で、多様な考えがあり答えが一つではないことも学びました。そして、答えは患者さんが良くなるのかどうかで判断する大切さを学ばせて頂きました。上司には本当に感謝しています。 この様にポジティブに深掘りして考えると以外にも学んだことは多いのです。 そしてこのポジティブな深掘りこそ次の就職に繋がっていくのです。  

辞める理由=転職理由

辞める理由は同時に転職する理由に直結しています。 次の職場でも必ず聞かれるのが退職理由です。退職理由が曖昧であれば印象はマイナスに働きますが、逆に退職理由がしっかりしていればプラスに働きます。 なので、辞める理由をどのように考えていったら良いのかを学んでいきましょう。 そして、辞める理由がしっかりしているとそのまま転職理由になることを感じてください。きっと退職理由を明確にすることが非常に大切であると言っている意味が分かっていただけるかと思います。

回復期から急性期への転職の場合

回復期から急性期への転職を希望する場合退職理由はどう考えたらいいでしょうか? 私ならこう考えます。 退職理由 これまで数年にわたって回復期リハビリテーション病棟で機能回復や在宅への援助などを学んできました。今後は回復期リハビリテーション病棟へ来る前の命が優先される場面におけるリハビリテーションを学びたいと思い急性期病院に転職したいと考えております。また、回復期リハビリテーション病棟を知っている私だから急性期でできることもあると考えています。以上の理由により退職を希望します。 転職理由 数年にわたって回復期リハビリテーション病棟で機能回復や在宅への援助などを経験してきました。その経験を生かしながら急性期病院という命が優先される場面でどんなリハビリテーションを提供するべきなのかを学び、提供していきたいと考え急性期治療に特化している貴院への就職を希望しました。

回復期から生活期への転職の場合

退職理由 これまで数年にわたって回復期リハビリテーション病棟で機能回復や在宅への援助などを学んできました。家屋評価など在宅に行く場面も多く、その度に今後の生活がどのようになっていくのか?在宅で必要なリハビリテーションはどう考えていったらいいのか?今回改修した家は本当に役立っているのか?疑問に思うことがたくさんでてきました。その答えを確認するために生活期のリハ、特に在宅での訪問リハビリテーションへの転職を考えています。 転職理由 数年にわたって回復期リハビリテーション病棟で機能回復や在宅への援助などを経験してきました。しかし、提案した家屋改修が役に立っているのか?在宅ではどんなリハビリテーションが必要なのか?在宅における連携にはどんなものがあるのか?など回復期リハビリテーション病院で働きながら疑問に思っていたことを肌で感じながら学んでいき、これまで経験してきたリハビリテーションを在宅用にアレンジして提供し利用者様に喜んでいただきたいと考え、転職を希望いたしました。また、貴社は回復期リハビリテーション病棟との連携にも力を入れておられると聞いておりましたので貴社への受験を決めました。 お分かりいただけたのではないでしょうか?退職理由がしっかり考えられていれば、自ずとそれは転職理由になっているのです。退職理由をとことん考えて良い転職理由に結びつけましょう。

退職願・退職届の提出

退職には一応ルールがあるのでそれを踏まえた上で退職すると一歩円満退職に近づきます。

退職届と退職願の違い

退職届

退職の意思が固まっている場合や次の職場が既に決まっているような場合に使用します。 職場によっては「退職届」が既に準備されていることもある。 「退職届」は撤回が効かないので注意が必要だ。 フォーマットはネット上で「退職届」で検索すると簡単に見つけることができる。勤め先にフォーマットがない場合は検索して使用してください。

退職願

退職はしたいがまだ迷っている。上司が引き止めてくれるなら残ろうかと思っている。など撤回が必要になるかもしれない場合は、「退職願」にしましょう。 こちらは撤回が可能なので、気が変わったら撤回しましょう。 「退職願」を書いても退職が決まった段階で「退職届」を求められることもあります。 「退職願」も検索するとフォーマットがたくさん出てきますので検索していい感じのフォーマットを使用してください。

退職願・退職届の提出時期

法律としては退職の14日前に退職願や退職届にて意思表示をすることとなっているが、常識的には1ヶ月以上前に意思表示するのが良いと思われる。特に有給休暇を取得する場合は、1ヶ月前でもほとんど出勤しない状態となる。引き継ぎなども考慮すると2ヶ月から3ヶ月前に意思表示を行うとスムーズに退職の手続きに進むことができるのではないでしょうか。

提出先

「退職願」「退職届」ともにあなたの上司に提出してください。通常上司を通して総務部へ提出されます。上司を飛ばして提出することは失礼に当たるので避けましょう。提出された「退職願」「退職届」は総務部で処理され、手続きが進んでいきます。

退職時に必要になること

  • 健康保険証を返却する
  • 年金手帳をもらう
  • 雇用保険被保険者証をもらう
  • 離職票をもらう
  • 源泉徴収票をもらう
  • 国民健康保険への加入手続き(次の職場が決まっていれば必要なし)
  • 国民年金の手続き
  • 失業給付金の手続き(次の職場が決まっていない場合)
  • 仕事の引き継ぎ
  • 名札や名刺の返却
  • ユニホームの返却
  • ロッカーなどの整理

転職先を探す

転職ではなるべく多くの情報を集めるにかぎります。多くの候補を挙げて、徹底的に調べましょう。リハビリテーション部のトップの名前が分かればSNSを駆使して調べまくりましょう。特に今トップをしている方ならfacebookをやっている方も多いので、Facebookもチェックして下さい。

そして、就職の候補先は母校で調べるのもおすすめします。

もう一つおすすめなのは複数の紹介会社に登録しておくことである。病院あるあるを暴露すると、病院では複数の紹介会社から紹介を受けることは本当に稀で、大概は1つの紹介会社から紹介を受けている。なので紹介会社によって持っている求人が違うということが起こっています。

これらの理由から複数の紹介会社に登録することをおすすめします。

おすすめの紹介会社

マイナビコメディカル

無料の転職相談会が実施されています。 三つの特徴 ①職場環境や離職率を事前にチェックできる。 雰囲気が自分に合うのか検討できる。 ②求人数は3万件以上あり充実している。 自分の通勤圏内で条件にあった職場を探しやすい。 ③条件や給与の交渉を代行してくれる。 交渉したことがないセラピストは交渉と言ってもやったことがなくて不安ですよね。 苦手な部分は任せちゃって大丈夫です。

PTOTキャリアナビ

サポートはこちらも嬉しい無料です。 ①電話、LINE、メールで対応してくれる。 働いているとなかなか電話に出れないし、周りの目も気になりますよね。 LINEやメールなら人目を気にせずに自分のタイミングで連絡が取れますよね。 ③履歴書や職務経歴書の作成、面接対策もサポートしてくれる 初めての転職者には心強いサポートです。

リハのお仕事

こちらの会社もサポート無料です。 ①面接の予約・待遇面の交渉を行ってくれます。 交渉したことがないセラピストは交渉と言ってもやったことがなくて不安ですよね。 苦手な部分は任せちゃって大丈夫です。 ②職場の雰囲気も伝えてくれます。 雰囲気が自分に合うのか検討できる。 ③ハローワークに掲載されている職場も取り扱っています。 PT・ OT・ST WORKER こちらも当然無料でサポート ①面接の予約・待遇面の交渉を行ってくれます。 交渉したことがないセラピストは交渉と言ってもやったことがなくて不安ですよね。 苦手な部分は任せちゃって大丈夫です。 ②独占求人があるようです。

まとめ

ここまで読み進めてくれた方は、概ね正しい辞め方について理解していただけたのではないでしょうか?転職は決してマイナスではないのです。それどころかプラスに転じさせることもできます。

人生は1回こっきりなので、悩んでモヤモヤしているのはもったいない。そんな時には次の職場を決めてしまうことが重要になってくる。 良い転職を!!