セラピストは患者さんの声にしっかりと耳を傾けているのであろうか?セラピストの独りよがりになってないだろうか?
気になるセラピストの声掛け
〇〇テストが良くなりましたね!
筋緊張が上手く抑制出来るようになりましたね!
姿勢が大分真っ直ぐになりましたね。
これらも大切だとは思います。しかし、患者さんは本当に筋緊張が変ったと聞いて喜んでいるのでしょうか?
そもそも、筋緊張や姿勢の変化を感じることは少ないのではないでしょうか?
患者さんが向いているのは筋緊張や姿勢ではないはずです。
ある患者さんはこう言ってました。
「私はあなたのテストのために頑張っているんじゃない。少しでも一人で出来る事を増やしたいんです。私の生活の話をしてくれませんか?」
テストする事は悪くないし、良くなった事を伝える事も悪くない。
そのテストが生活にどう役に立つのか?そのテストがどうなれば出来る事が増えるのか?を織り交ぜながら話す必要があるのです。
患者さんの本音
自分で出来る事を1つでも多く獲得したいのです。楽になる事や痛みから解放される事を願っているのです。
筋緊張や姿勢について話しをしても生活で良くなった実感が無ければ、「ふーん。」ってなってしまいます。
セラピストは患者さんの声に耳を傾けましょう。
本音に耳を傾ける
- 家族に迷惑をかけたくない。
- 自分の事は自分でやりたい。
- 家に帰りたい。
- もう一度口からご飯が食べたい。
- 家でどうやって生活したらいいのか?
- もう一度歩きたい。
- 職場に戻りたい。
- 走りたい。
- トイレに一人で行きたい。
- 手が使えるようになりたい。
- その他にも〇〇したい。〇〇出来るようになりたい。と思っている方が大半です。
患者さんの望みに耳を傾けたリハビリテーション
セラピストは患者さんの望みに耳を傾け、患者さん目線で説明や提案をしましょう。
また、機能回復と動作獲得のバランスを考えてリハビリテーションプログラムを組みましょう。
機能練習+動作練習は常にセットです。機能が回復すれば動作も変えなければいけません。
そして、声掛けは常に〇〇が□□ぐらい良くなれば、△△動作が出来るようになります。
□□ぐらい良くなったので、△△動作を繰り返し練習すれば出来るようになります。
など、具体的にどの動作が出来るようになるための道しるべを示しながら説明を行いましょう!!
まとめ
患者さんは色々と不安や不満を持っているが、セラピストに直接その不安や不満を打ち明ける事は少ない。しかし、SNSなどをみると相当な数の人がリハビリテーションに対して不安や不満を持っている。患者さんの声に傾ける事こそいいセラピストになる早道なのです。これからはセラピストも選ばれる時代に突入していきます。
そろそろ独りよがりのリハビリテーションは辞めにしませんか?