私の大切に育てているスダチとレモンの木が突然枯れてきました。異変に気付き、木を観察してみると、樹皮が無くなり枝が枯れ、幹には穴が開き、穴からおが屑の様なものが出ていました。
色々と調べてみると、犯人はカミキリムシでした…
カミキリムシが樹皮を食べ、産卵し、幼虫が木の内部を食べていたのです。
大切に育てていただけにショックは相当なものでした。
残念ながらスダチは回復せず、枯れてしまいました。
レモンはなんとか回復したので、翌年からはカミキリムシ対策を考え、行ってきました。
私が行っているカミキリムシ対策をご紹介致します。
カミキリムシ対策
①産卵させない。
木の表面に樹脂コーティングを行ってカミキリムシが産卵できないようにする。
樹皮から発生する匂いを遮断して産卵場所であることをわかりにくくする。
産卵のために噛んで樹皮に傷をつける際に樹脂が違和感を与え産卵に適していないと感じさせる。塗るだけで予防できるのでかなりおすすめ商品です。
購入したらハケも付いてきますので、すぐに塗ることができます。
家庭の樹木なら250mlで十分です。大きくなったレモンの木やハナミズキ・ゆずなど複数の木を塗ってもだいぶ余っているので、1本買っておけば複数年塗れそうです。
塗った直後は白くなりますが、乾くと透明になるので塗っていることがほぼ分からなくなります。
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②成虫を近寄らせない
物理的に成虫を寄せつけないために、木全体に防虫ネットで木全体を覆う。
木の根元より50cmの高さまでネットを巻きつける。ホームセンターなどで目の細かいネットを買い、グルグル巻きにして、結束バンドで止めるだけで簡単に予防出来る。ネットであれば、万が一産卵されてもおが屑状の糞を発見する事が出来、早期の対応が可能である。是非とも試して頂きたい。
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③幼虫を早期撃退
穴やおが屑状の糞を発見したら、カミキリムシ撃退用の殺虫剤を穴に噴霧する。
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果実など無農薬で育てている場合は針金を穴に突っ込み、撃退する。
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④成虫は見つけ次第に捕殺する。
捕まえて、殺虫剤をカミキリムシにかけるだけです。
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カミキリムシとは
カミキリムシ科に属し、日本だけでも800種類以上生息している。
卵→幼虫→蛹→成虫という一生を送る完全変態である。
成虫のカミキリムシは樹皮を食べてえだを枯らします。幼虫は樹皮の内側を食べて木そのものを枯らしてしまいます。
カミキリムシがつく木はバラ、シイ、カエデ、ミカン、レモン、ヤナギ、クリ、クワ、イチジク、花水木など多岐にわたります。果樹の被害も多く、農家や家庭菜園では厄介者として扱われています。
産卵
カミキリムシの産卵期間は6月から10月までと比較的長い期間中産卵します。最も産卵が活発なのは6月、7月です。産卵数はおおよそ200と言われており、多い個体では400以上産卵すると言われている。産卵場所は地面に近い幹であることが多く、幹をかじった跡が残っている。
卵→幼虫
卵は1週間から2週間で孵化し、樹皮を食べ木の中へ入り、木の内部を食べ進みます。樹皮に出来た穴からは、食べた糞がポロポロと出てくる。この糞はおが屑に似ており、おが屑状の糞を発見したら、幼虫がいると思って間違い無いでしょう。
幼虫→蛹
幼虫は木の内部をどんどん食べていき、次第に大きくなる。幼虫の状態で越冬し、4月から5月頃に蛹になる。
蛹→成虫
1月程で蛹は成虫となり、木の幹より円い穴を開け外に出る。
まとめ
カミキリムシ対策はなるべく早くした方が良い。
ネットを巻きつけ産卵させない。
幼虫は見つけたら殺虫剤か針金で対処する。
成虫を見つけたら捕殺する。